世の中にはいろんな仕事があるわけですが、その中に「シナリオライター」という仕事があります。シナリオライターとは脚本家のことで、テレビのドラマや映画などの脚本を書く仕事をする人のことなのですが、最近ではゲームのシナリオを書く人のことをシナリオライターとも言っています。子供たちの中には、ゲーム好きが高じて、「ゲームのシナリオライターになりたい」と思う人もいるようですね。勿論、大人になってもシナリオライターをやりたいと思っている人もいるわけです。いろんなゲーム会社で年中募集しているのがプログラマーとシナリオライターだったりするわけですが、ではどうやったらシナリオライターになれるんでしょうか。
シナリオライターの仕事は、文字通りシナリオを書くことなのですが、ただシナリオを書ければいいというものではないようです。書きたいシナリオの世界観・設定・キャラクター・背景なども全て作り上げる必要があります。さらに、場所によっては、実際に脚本起こし(作品中に出てくる会話やテキスト文章などを書くこと)までしなければならないところもあります。よく聞くのが、「俺はシナリオライターになるぜ」と言いながら、できることは設定を作るだけだったりするわけで、そういった人にはシナリオライターは務まりません。シナリオライターにはもっと幅広い能力が要求されます。
シナリオライターの仕事は1つのシナリオを責任持って完成されることが求められるため、当然ながら作品を完成させることのできる力が求められます。世界の作成からキャラクターの設定、シナリオプロットから実際のストーリー展開まで、全てをこなす必要があります。よほどの大作であれば別でしょうが、基本的に1つの作品に対して1人のシナリオライターが割り当てられますから、1人で全てをやり遂げなければなりません。特に重要と言われるのが設定で、綿密で人をひきつける設定を作れるかどうかがシナリオライターの良し悪しに関わってきます。どんなにいい文章が書ける人であっても、まともな設定が作れない人が書いてもいいシナリオになるわけがありません。設定を作る能力は、そのシナリオライターがどれだけの知識を有しているかにかかってきます。従って、シナリオライターに一番求められるのは、文章を書く能力よりも、設定を作れるための知識のようです。
しかし、いろいろな企業の求人を見ていると、シナリオライターを募集しているところが結構あるようです。これは、シナリオライターが不足しているから募集されているのでしょうか。同じ人間が何個もシナリオを書いていると、だんだん似たようなものが作られるようになっていきます。そのシナリオライターが作ったものに関わらず、作品が世に出れば、出た数だけ設定は食いつぶされていきます。ですから、シナリオを求める企業としては、
・作品を完成させる力がある
・オリジナリティのある作品を作れる
といった人材を常に求めていると言っていいと思います。決して、シナリオライターが足りないから募集しているわけではありません。シナリオをただ単に書いてもらうだけだったら、どんなものを作れるのかよくわからない人物に書いてもらうより、実績のあるシナリオライターに書いてもらえばいいのですからね。企業が募集しているシナリオライターに応募して採用してもらうのには、それだけのクオリティとオリジナリティがなければまず採用されません。そう簡単にシナリオライターにはなれないのです。
このように、シナリオライターになる方法は決して簡単ではないのですが、それでもシナリオライターになりたいと思っている人はいるでしょう。では、具体的にどうやったらシナリオライターになれるのでしょうか。
一番確実性が高いと思われる方法ですが、シナリオライター養成学校に入ったからといって誰もがシナリオライターになれるわけではありません。養成学校はどちらかと言うと、シナリオライターとしての基礎を身につけるというのが主眼で、シナリオライターとして世に送り出すのが目的ではないようです。養成学校に通うことの利点は、放送会社とのつながりがあるので、その方面からの仕事の話が入ってくることです。全く放送業界と縁のない人でも、きっかけを作ることができます。
世間では、テレビ局を中心にして、定期的にシナリオコンテストなるものを開催しています。自分でシナリオを作ったら、このコンテストに応募してみるのもいいでしょう。実際に、コンテストをきっかけとしてデビューし、プロのシナリオライターとして活躍している人が大勢います。
自信がある人は、マンガ雑誌の持込ではないですが、シナリオを直接放送会社やゲーム会社に持ち込んでみる方法もあります。業界は、斬新なアイデアを持つ人材を常に募集していますから、よほどのことがない限りは目を通してくれるでしょう。ただし、よほどのことがないと採用してくれることもないでしょうが。
日本は、今も昔もコネ社会です。時と場合によっては、コネを使うことも一つの方法です。とはいっても、全くの門外漢ではコネ自体がなかなか作れないかもしれませんね。しかし、コネが作れればシナリオライターになれるチャンスは大きく膨らむと思います。勿論、実力の裏づけがあればの話ですが。
シナリオライターはシナリオを書いてなんぼの商売ですから、シナリオが書けなくなれば当然お払い箱です。何本かシナリオを書いたけれども、その後姿を消してしまったというシナリオライターもたくさんいます。シナリオ自体が消耗品ですから、シナリオライターも消耗品のようなものです。そのため、ほとんどのシナリオライターは特定の企業に勤めることはなく、フリーとしてシナリオライターをやっています。フリーと言えば格好よさそうですが、実態は書けなくなったらそれまでという非常に過酷な世界です。しかし、シナリオを書く力さえあれば、いくらでも仕事は舞い込んできますし、当然収入もアップします。実力と何かのきっかけさえあれば誰でも成功できる可能性がある、そんなシナリオライターの世界に挑戦する人が後を立たないのも当然かもしれません。
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